2008-06-23

[]「黒龍の柩 上」 北方謙三

北方新選組ということで要らぬ期待をして読んでみたらそこそこの面白さであります今のところ。まあいつものことですけども土方歳三がいい男過ぎる。土方がよくなると近藤さんが器の大きいだけのあれな人になりがちですけども、そこを裏切ってくるかと思ったらわりとそのままな感じではありました。劉備玄徳をあそこまで持っていった手腕で近藤さんもすごいことになるんじゃないかと思ったんだけどなあ。まあまだ終わってないけど。

で、この新選組池田屋の終わりくらいから始まるので、新選組の一番面白いときを描かないという手法であり、正直天然理心流の道場の話辺りから池田屋くらいまでの話が結構好きなタイプの人間なので、若干物足りない部分もあるんですけども、新選組つうよりも幕末を書きたかったんだろうなあという印象ですな。

北方オリジナルストーリーなんでしょうけど山南さんのくだりは面白かったというか、なんかようやく合点がいく展開を見せてもらったなあという感じである。なんかどの話読んでも今ひとつ納得いかない話なんすよな。しかしまあ幕末書きたい感じにしては坂本竜馬の書き方がものすごいあっさりしてますのよね。存在感だけはものすごいのだけど、なんか別のステージでの話というか。

これから面白くなっていくのかという不安はあるものの、土方歳三つう人に関してはこれからまだまだ描くところはあるんだろうから下巻も頑張って読みたい。でもなんか三国志の時の高揚感がないんだよなあ。北方謙三のテンションが低いような気もする。

黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)

黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)

[]中嶋さん

NOAH。必死にフォールを奪い合っているKENTA中嶋の二人を横目に立て膝でチョップ合戦をやっている健介と小橋が相変わらずだなあという感じであった。それにしても中嶋は素晴らしい。中嶋くんとか言いたいけどもうそういうのは失礼だなと思うくらい立派にレスラーレスラーしててよろしい思います。なんか今までどっかしら温かい目線で見ていたんですけども、もうそういう視線を拒絶するかのような最近の試合を見ていると嬉しいような寂しいようなそんな気分に勝手になっている。しかしなんつうかやっぱ中嶋を見ているとプロレスにも明るい未来の方向性はまだ残っているんだなあとか思ったりするわけですけども、色々考えてるとやっぱどっかで健介ファミリーから抜けたりするんじゃろうなあと思うんすけどどうなんすかね。