2008-09-22

[]「水滸伝 6」 北方謙三

なんかかれこれ六巻ですか、三分の一弱を読んでみてようやく、ようやく宋江がちょっとすごいんじゃないかこの人…と思えるような気がしてきた。なんつうんすか、その、器が。マジハンパないス宋江さん…!というレベルの器の大きさですよ。茫洋としていようが、まわりでどれだけ人が死のうが、宋江の器にはヒビ一つ入らない。そんでもって全てを包み込んでしまうという。

その手の人ですとやはり劉備元徳が思い出されるのですが、劉備っぽい駄目さがないのよね宋江には。劉備的な残酷さは持っているけど、劉備クラスの駄目ではない。あと北方劉備は別ものなのでここの劉備は一般的な劉備の話です。そして器がでかいという。理想的な上司というか首領という感じであり、晁蓋は出来る首領だけど単純に器のでかさだけだとちと劣るつうか。北方版理想の首領という感じで宋江はすごい。

で、秦明将軍が梁山泊に加入して改めて思ったのだけど、これは革命の話なんですね。志と革命がイコールであると。そういう話なのではないかとようやく理解し始めているのだけどどうなんじゃろ。あえて今のところ巻末の解説には目を通していないので正しいとか正しくないとか解らないですけども、しかしやはりこれは革命の話だ。そして俺は相変わらず林冲が好きです。なんといいますか不器用でなんかもどかしい所もあったりするんだけども、そういうのを一発でひっくり返す格好良さがなあ。林冲はもう本当に林冲だ。

そして宋江は器の大きさ故になんだか追い詰められてきてしまっておるのですが、このままいくと武松あたりが死にそうで怖い。武松はまだ死んだら駄目だ。あと最近ちょっと前にちょっとだけ出てきた人たちのことを忘れ始めていたりするので、再登場してきてもすぐにピンと来ないのでちょっと悔しい。一回読み直そうかな。

水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49)

水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49)

[]井上さん

NOAH井上雅央の感情というか、しゃべくりプロレスはわりと面白い。毎回見てたら飽きると思うけど。久々本田多聞見たけど、相変わらずのっさりしていて天然怪奇派として素晴らしい存在感を放っておられた。デッドエンドってのっさりわざの最高峰ですよね。あの路線で全ての技をスローモーにするのを必殺技にして欲しいな。あとヨネはアフロがすごく大きくなっていた。ヨネは基本的に空回りしがちなのでもうちょっと抑えるといいのになあと思うのでありますが、空回りしてこそのモハメドさんという感じもしなくもないので、いけるところまで頑張っていただきたい。いまだに大食いやってたイメージが強く残っているので応援している。あとそろそろネオキン肉バスターをやってくれ。健介なら6をひっくり返して9にしてくれると思う。そこでぎゅるるるて回転すればいけると思うよ。