2008-09-15

[]「水滸伝 5」 北方謙三

もう赤札が。これが噂の赤札かという感じですけど最初の一人がまさかあの男だとは。なんというか嫌な予感といいますか、北方謙三の立てるいつもの死亡フラグではないのかこれ…三国志で結構見たぞこういうの…とは思っていたのだけど、まさかここでこの、ねえ。脱力した。つうか早くもどんどこ死んでいくので結構辛いぞまだ五巻なのに。いやでもここで死ぬの?なんかちょっとだけ水滸伝の概要みたいなの読んじゃったりしてるんですけど、本当になんつうかここで…という驚きばかりが先行してしまって。

ともあれ梁山泊一味に初の危機的状況が…!という感じもあるものの、まだ本格的には事を起こしているわけでもないようにも見える中で、官軍が先手先手を打っているという感じでしょうか。つうか宋江はもう本当に気まますぎてねえ。よくここで死んだらそれまでの男だったとかいう言い回しがありますけども、もう少しこうなんつうか、死なないといいますか危機的状況を招かないようにする努力というか気配りがあってもいいような気がするのだけど。そういうの気にするのは器が小さいっつうことなんじゃろうかね。いやそれにしたってさあ…宋江よう…。

あと魯智深は意外と考えなしみたいな部分があって驚くわーという。この人にしたってもう少し深いところに考えが至っていればあんな事になんなかったんじゃないかとかねえ。別にたいしたことではないのかもしれないけども、なんかもったいないような気もする。もったいないから食べちゃってるけど。まあ手負いの方が強いんだ!という格言もありますのでなんとも言えないですけども。まあそういううっかりさんも全部ひっくるめてもこの巻は楊志ですよ。

水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)

水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)