■ [漫画]「芸能グルメストーカー」 泉昌之
久々に泉昌之名義の本を読んだような気がする。久住昌之絡みの本は結構読んでるんだけども、この組み合わせはやっぱり落ち着くなあ。とりあえずお話としては女優だとかアイドルだとかが公表している好物をそのお店まで行って出来るだけ同じものを食べて色々描いていくという内容です。
そんでこの内容がもうどうしようもないというか、下世話というか憶測というか妄想というか普通にそんなことを言っている人がいたら、あーこの人はそういう人なのかと思って距離を置いてしまいそうな感じなんですけども、まあこういった形で漫画にされるとなんとなく笑いながら読んでしまうという感じではありました。
とりあえず当たり前だろうけど出てくる芸能人に対する思い入れというか、本人の思いこみが結構すごいことになっているので、こっちは一歩引いて見てしまうというか。それがいい効果を生んでいるんだろうけども。ともかくこの人の描く漫画というのはどこまでが本気なのかよく解らないことがあるというか、もしかしたら一個も冗談なんかないかもしれないという感じが面白いと俺は思っているので、もう本領発揮してしまっているようなこの漫画は酷くおもしろかった。そんでまた食い物に対する描写も相変わらず上手いんですよな。久住昌之の観察芸は見ていて心地よいです。ちょっとクドいけど。