2006-01-15

[]「孤独のグルメ久住昌之 谷口ジロー

内容自体はいつもの久住昌之そのままという感じなんですけど、それをものすごく均整の取れた絵でやっているというだけで面白くてしょうがない。他が均整取れてないわけではないけれども。もうなんかいつもながら本当に自意識の漫画という感じだ。

中年くらいの男性が様々な飲食店で一人めしを食べるというのを延々描いてる感じで、明確なストーリーがあるわけでもなければオチがあるわけでもないのに異様に面白い。というかギャグ漫画でもないのに確実に笑いがあるのは独特な感じというか。主人公はいつも一人なんだけど頭の中の台詞というか思考の流れがリアルすぎておかしいというか。おかしくはないんだけど。

おかずをたくさん頼んで食い物が被ったときの「あ…」という感じとかものすごく好きです。一つ一つのエピソードが味わい深くてそれぞれに思うことはあるのだけど、人が食ってる前で店主が従業員を叱る店の話とか印象に残った。話の内容も共感できるものではあるけれど、徹底的に孤独であり人と関わるという場面の少ないこの漫画の中で、主人公が珍しく意思表示をする場面というか「めし」に対するこだわりの深さを見せつけるシーンというか。

あと一人焼肉での自意識の暴走とか朝から酒飲ませる食堂での他人への軽い詮索とか回転寿司での居心地の悪さとかものすごく淡々としてるのに本当に面白くてびっくりする。というかもう全部面白かったんですけど、久住昌之さんの書く話を読んでいると生きることはそんなに悪いもんじゃないなという気分になるので不思議です。そんな大げさな話じゃないんだけど。ちょっともう哲学の世界なのかもしれない。あーしかし絵が上手いなぁ。

孤独のグルメ

孤独のグルメ

[]バーデクトさん

ワールドプロレスリングブロック・レスナー新日全試合をやってたんですけども、なんというかレスナーの髪型ってウド鈴木と一緒だなぁと思いました。あと猪木のやる気の無さが印象的だった。興味ないなら来なければいいのに。