■ [漫画]「デトロイト・メタル・シティ 2」 若杉公徳
確かに面白いんだけどここまで万人受けする漫画とは思っていなかった…。万人受けつっても、俺が読んでるサイトの人というかネットの人って事ですけれども。絶対こんなん読まないだろうって人まで読んでいるので驚いている最近である。
クラウザーさんもあんまりメジャーになってしまうとねえ…とかそういった心理が働いてDMCディスの方向に行ってしまいそうになるんですけど読んでみるとやっぱり面白いんだよなあ。東京タワーをレイプして六本木ヒルズ云々の辺りでは泣くほど笑ったし。あのテンポはすごい。スパンキング風林火山とかも。
というか、生まれた瞬間に両親をSATUGAIした後にレイプしたり掘ったりしたということはクラウザーⅠ世はクラウザーさんの出産後に産婆を殺られてギャー何故生まれて来やがった!といった後にSATUGAIされて掘られたんですね。不憫だ。あと悪魔には死という概念はないのか…と言っておられるが、SATUGAIしてるから概念そのものはあるよね。
とりあえずパンク畑出身というか、多感な時期にパンクの洗礼を受けている人間からすると、この人達のやってることはかなりのパンクなので、メタルもパンクも行動理念は一緒なんだなと思うわけである。というかメタルのファンの人ってイメージ的にはわりと普通の人なんだけど、異様にその分野についての知識はある人たちという感じなので、こんな荒くれ者達ばっかりという絵図にどうしても馴染めない。パンク寄りの頭の悪さに見えるんだよなあ。
あと女社長は女社長なりに理想の塊みたいな人でありわりと無茶な野望を持っている人なので、この漫画で一番の悪魔は女社長であると思うわけである。舌で煙草を消す姿が恐ろしくてしょうがない。あとのびれのびれのびれのびれのびれのびれが頭に残ってしょうがない。ノ・ビーレ。
デトロイト・メタル・シティ (2) (JETS COMICS (271))
- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: コミック
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■ [プロレス]マイティさん
NOAH鑑賞。丸藤vsKENTAのGHCヘビー級タイトルマッチを見た。というかこの二人でヘビー級でやっちゃう意味ってどこにあるのか。もうちょっと温めてもよかったんじゃなかろうかという気もしないでもないけど、試合自体は壮絶。この間この二人でやったジュニアヘビーのタイトルマッチもすごかったけれども、今回はこの二人の気負いみたいなものをものすごく感じた。どんだけエグい試合が出来るかというか、自分たちがNOAHを背負って立つんだという意識とか俺たちの試合がNOAHの最高峰なんですよというような感じが超絶に面白いのだけど、なんだか痛々しくて見てられなかった。直視できない。
というかこんな試合藤波の前でやったら「我々は殺し合いをしているんじゃない!」って言われるよ。ドラゴンストップかかるっつうの。結局どんだけ無茶が出来るかどうかという方向に向かうしかないのかなあNOAHは。無茶するし無茶を受けるという。四天王プロレスの延長線上にしかNOAHの未来はないんだろうか。でもまあこっちも求めてる部分はあるんだよなあ。需要と供給の問題といえばそうなんだろうけども。ただ激しい試合をしてくれるのは見ていて面白いし、レベルは確実に上がっているんだけども、その分毎試合ごとにハードルを上げていってるんだもの。だから大怪我をする寸前みたいなことも平気でやってしまうんだよなあ。結局アングルというかストーリー的なものがないから試合で魅せるという方向性であり、それは健全で正しいことなんだろうけども、そういうのはやはりどっかで限界を迎えるような気もするわけで、その時が来るのはとても怖いことだなあと想像してしまうのである。
そんでまあ解説のマイティ井上はこんだけの試合でも普通の解説するのでそれもある意味すごいと思った。