2006-07-14

[]「人斬り龍馬石川雅之

こ、この人こんなに格好いい漫画を描く人だったのか…と失礼な感想を持った。なんというかどっかしらふざけないと気が済まない人だと思っていた。

とりあえず短編集を読んだりしていて、なんとなく時代物の漫画が描きたい人なのだろうなという感じがしていたのですけど、きっちりと幕末の話を描いている。表題作は坂本竜馬がもしも人斬りだったら…というような話であり、ああなるほどこういう解釈もあったかという感じで無理がない。歴史の新解釈ものは史実と絡めていかに話に整合性を持たせるかというのも魅力の一つだと思うので、これは見事に成功している例なのだろう。

そもそもが歴史というのはほとんどがその時代時代の勝者が残してきたものだという考え方というのが正しいことなのかどうなのかは詳しくはないのでよく解らないけれども、その手の小説などを読んでいると時々そんな気分になることもあるので、こういった思いついたから描いてみたという作品に触れると少し嬉しい気持ちになる。大体が坂本竜馬絡みの話というのはいい話が多すぎる。それはそれで面白いですけど、この漫画もその類なのだろうと思っていたら坂本竜馬をこの時代に生きる普通の人間として描いていたので、少しだけ驚いた。

あとの話もわりと深刻な感じではあるのだけど、気持ちのどこかに確実に訴えかけてくるような漫画であり、こういう漫画もまた面白いという感じでありました。最後の龍の話は特によかった。

人斬り龍馬 (SPコミックス)

人斬り龍馬 (SPコミックス)

[][]吾輩日記

今日は仕事で吾妻というところに行って一瞬「吾輩?」と思ったりしたくらいに、昼ドラ吾輩は主婦であるの最終回のことばかり考えていたわけですが、全四十話、週にすると八週間、見逃したのは序盤の二回くらいだったわけで、帰ってきまして意気揚々、昨日のラストの本田博太郎さんは…そして斉藤由貴さんは…そしてそしてやっちゃんは…赤い女はどうなったのであろうかと思いながら、録画されてたビデオを巻き戻して再生したら画面に映るのはガン=カタ…!昨日録画した木曜洋画劇場リベリオンが再生されたので、わけがわからなくなってとりあえずモンナシーヌを歌う俺がいた。お金をあげちゃった。じゃなくて。

一度も見たことのないドラマの最終回だけを見るというようなわけのわからないことはたびたびやって参りましたが、まさか37~8回見てきたドラマのオーラスを見逃すとは。とは。とりあえず自分の想像力で俺の吾輩の最終回というものを補完したりしているのですが、いずれはどのような手段を使ってでも見るつもりであり、俺の吾輩鑑賞を邪魔するものは怪我するわけであり、何人たりとも許されないわけであり、とりあえずビデオを破壊しようと思ったのだけど、リベリオンまだちゃんと見てないので、壊すのはやめておいた。勘弁してやったぜ。

追記…なんとかなりました。

[]邪道日記

誰でも心の中に一人大仁田厚を飼っていて「まなべーまなべーおいまなべよ、おまえは電流爆破が…おまえは電流爆破が見たいか…まなべーまなべー」などと心の中の真鍋アナウンサー辺りと絡んで水を噴きかけたり、心の中の煙草を吸いながら花道を歩いたり、心の中の革ジャンを盗まれて返してくださいと訴えていたり「お前らがーいる限りー心の中のーFMWはー絶対にー潰さん!」とか言ったりしていると素敵だなと思ったりしているわけで、なんかこの文章にはオチがあったような気がするんだけど忘れてしまったんじゃ。