2006-01-16

[]「コドモのコドモ 1~3」 さそうあきら

予備知識なしでなんか昔に比べて絵がこなれてるなーくらいのことを思って読んでいたらびっくりした。冗談というか、そういう流れで別の話になるのかと思ったら、思いっきりそのままの話だった。要するにタイトル通りの話で、子供が子供を産んでしまうという話だった。というかこれは俺の中ではネタバレなんですけど、この本の紹介文には大抵それについて触れられていたので問題ないらしい。俺は途中まで本気でミスリードだと思っていました。ミステリじゃないですけど。

ちょっと怖い話なんだけどいい話になってた。この人の漫画を読むとへこむという印象があったんですがこんだけとんでもない話をものすごく上手くまとめているなという印象。序盤の子供の描写がかなり上手かったのでそこからもう引き込まれてしまった。んでそういう子供漫画なのか…さそうあきらが子供漫画かあ…などと思っていたらば、思わぬ展開になってゆく。

というか起承転結がものすごく上手くはまった漫画だ。そんでサブテーマをきっちりかっちり解らせる最終回のすばらしさ。ちょっともう本当にびっくりした。子供達の心の揺れ方とか片田舎の世間みたいなものの描き方も秀逸だし、単行本3巻がものすごく濃密と言うか短いけど綺麗な収束を見せている。

カウントダウン的な事をやってる漫画ってのは見たことあるような気がするけれど、このカウントダウンはものすごい効果的な感じで…って要するによくできた漫画だという感想です。正直言って非日常的すぎてリアリティのかけらもないような気もするんだけど、細かい描写が上手いせいか異様にリアルなような気もする。んでもまぁ細かいチクチクしたところはすっ飛ばしてる感じもしますけれども。もっともっと嫌な感じになりそうな予感の中で爺ちゃんと婆ちゃんの対応で救われた気がする。

というか設定がかなりあれなので引いてしまう人もいると思うんですけど、それは勿体ないので面白い漫画が読みたい人は是非読むべきだ。んで、ものすごく重いテーマなんですけど結構するりと読めてしまうので不思議な読後感が残ります。その不思議感というのだけは昔からあんまり変わってない感じがしました。しかし絵柄は変わったなぁ本当に。

[]はるか60

NOAH鑑賞。永源遥引退ですか…。還暦迎えてプロレスラーやってるというだけでもすごいですけども。大熊元司やらラッシャー木村不在の中で永源まで引退となったらこれから誰が百田光雄の相手をするのか気になるところですよね。百田は解説超人としての道があるから問題ないか。

田上の試合とかありましたが、田上ってなんか棒っぽいですよね。存在そのものが棒。しかし前哨戦で勝ってしまうのはよくない傾向なのでやっぱ防衛は厳しい所なんでしょうか。ベルトとかとあんまり関係ない存在だからいいですけど何でも。それにしても試合後のインタビューがいっつもいっつも素過ぎる。