2006-01-18

[]「餓狼伝夢枕獏 谷口ジロー

読み終わった直後の感想としては、板垣ッ……!という感想だった。今餓狼伝といえば板垣恵介の漫画が真っ先に浮かびますけれども、こっちの後書きを読むと夢枕獏は原作の漫画化というのに抵抗があって「谷口ジローさんがやってくれるなら」「谷口さん以外の漫画家の線で描かれるならば『餓狼伝』の漫画化は永久になくていいと思っていた」とまで言っているのに何故板垣が…。

というか、単純に面白さで言ってしまうと板垣餓狼伝の方が派手だし勝手なことやってるんで面白いんですけど、こっちはこっちで地味に面白いです。純粋格闘漫画という感じで。原作をまだちゃんと読んだことがないのではっきりとは言えないんですけれども、両者とも原作にある格闘家同士の愛憎物語という面は一緒なんですけど、谷口餓狼伝はものすごい地味さである。

グラウンドでの攻防描写のしつこさといったらもう。まだまだ序盤の話でストーリーも殆ど一緒なのになんでこんなに違うのかなぁ。共通してる台詞とかも結構あるのに。当たり前といえば当たり前の話だけど不思議な感覚だ。出来ればこっちはこっちで読みたいような気もするのだけどたぶんもう無理でしょうね。板垣版のインパクトが強すぎる。板垣版がスーパー系であれば谷口版はリアル系という感じでしょうか。とりあえず松尾象山姫川が気持ち悪くなかったので良かったです。こっちの巽も見たかったなぁ。つーか丹波vs梶原の扱いの違いがもう全てですよね。

餓狼伝 (MF文庫)

餓狼伝 (MF文庫)

[]生活習慣病

なんかもうベッコリ凹んで帰ってきて、んでもってもったりした精神状態でネットしたりしながらも面白いの見つけたら習慣的に黙々とはてなブックマークしてたりしている現実にまた凹む。黙々と凹んでゆく。