2006-01-10

[]「赤灯えれじい 1~5」 きらたかし

ちょっと前からヤンマガで立ち読みしていて地味だけど結構面白いなぁと思ってたら単行本が結構出ていたので驚いた。最近始まったのかと思ってた。警備員のバイトがきっかけで出会ったフリーターとヤンキーの女の子がグネグネしながら仲良くなって付き合って同棲してって話、というかネタバレすけど別にいいすよね。

これがものすごくリアルというか生々しくてびっくりした。俺も最初に付き合った人が軽く、いや思いっきりヤンキーだったので余計生々しいのかもしれない。特攻服とか見て引いた引いた。昭和だ!と思った。この中の人はそういう類ではないですけども。どっちかといったら主人公が駄目な方の人だから余計に感情移入というか、興味を抱いてしまうというか。というかこの漫画ってヤンマガならではというか、ヤンマガ系統の雑誌じゃないとものすごい違和感だろうなぁと思う。昔っからこの手の漫画載ってたような載ってなかったような。

少なくともヤンキー漫画が21世紀だってのに現役で載ってる雑誌だから成立してるのかな。どうもネットばっかりしてるとわかんなくなるときがあるけど、この辺の生活層の人たちって結構たくさんいるはずで、そんで俺なんかはこっちの話の方がしっくり来るというか解りやすい感じで、んでもってヤンキーの女の子は普通にツンデレなのでびっくりですよね。仕様だから。あとリアルなんだけど主人公の女の子はわりとしっかりしすぎなような気もする。これでみんな駄目ってパターンは現実にごろごろしてるような気もするのでそこまでリアルにすることもないのか。というかちゃんと生きないと駄目ですよね人間は。うむうむ。

つーか付き合って初めてその、するときに最初に会ったときのこと思い出すってのは非常に漫画的な表現だと思ったけどあーあるあるっつう話ですよね。本当にもう生々しいわあ。

赤灯えれじい(5) (ヤンマガKCスペシャル)

赤灯えれじい(5) (ヤンマガKCスペシャル)

[]ドブ刈り

さっきニュース見てたら犯人の特徴として「髪型はボブ刈りで…」と聞こえたので、それは五分刈りのことだなと一瞬で理解したのだけど、理解してないことにして俺の愉快な聞き間違いとして処理しようと思ったんだけど、念のために検索してみたらボブ刈りで18件も引っかかったので久々にインターネットこのやろうと思った。さらに念のためドブ刈りで検索したら引っかからなかったのでそれはよかったです。

[]酒と煙草

学校を出てすぐ働き始めた職場に非常に温厚なオッサンの先輩がおりました。容姿は三遊亭好楽をだいぶ膨らませた感じの人で、社会人になり立ての自分をそれなりにかわいがってくれていました。たまの休みに二本立ての映画によく連れて行かれていた。ロボコップ二本立てとか、ランボー二本立てとかよく解らない映画に連れて行って、好楽自身はものすごい大音量のいびきをかいて寝ていた記憶がある。何が目的なのか…などと思いながらも、先輩のかわいがりには耐えなければならぬと俺は覚悟を決めて貴重な休みを好楽と共に過ごしていた。

そんなある日、会社での飲み会が催され、俺は年の近い同僚となれない酒を飲みながらうだうだやっていると好楽がえらいことになっていることに気がついた。好楽はものすごい酒乱だった。言葉遣いも豹変しており、人の顔をみると肩口の辺りをばんばんぶっ叩くような感じの酔いかたをしておりました。そして普段は全く吸わない煙草をパカパカと吸っていた。パッカパカ吸いながら下品な言葉をまき散らして大暴れする好楽。まだ煙草を吸っていなかった俺に無理矢理煙草を吸わせた好楽。

俺はこれが好楽の本性か…と思いつつ、周りの諸先輩方に話を聞いてみるとこれはいつものことであり、翌日には全く記憶が失われているということだった。事実翌日職場で顔を合わせると普段通りの好楽だった。煙草も吸わないし、悪態をついたりすることもない。ニコニコしながら仕事をする好楽を見て、当時まだおぼこかった俺は、憶えてないなんて事はありえないでしょ…ふざけんなよ好楽…というようなことを思っていたのですが、今考えてみると、まぁ酒飲んで記憶をなくすこともあるといえばありますよね…いやよくあります…という感じで理解は出来るんですけど。

そしてその後好楽に吸わされたきっかけで吸い始めた煙草を吸っていたら「あれ、煙草なんか吸ってたっけ?」などとすっとぼけた顔でぬかした好楽の顔を俺はいまだに禁煙する度にありありと思い出すので殺したいほどアイラブユーである。いやいやそんなにラブじゃなかった。