■ [日記]海を見たんだ日記
唐突ではありますが先日、海を見た。見ただけである。遊びに行ったわけではなく、仕事をしに行った先に海があったのである。常日頃は海無し県に在住しているわけであり、何らかの意志を持たないと海を見ることはかなわない生活を送っていたので、何気なく突然眼前に広がった大海原という光景にちょっとドキリとしたのであった。
こう、海を見た瞬間に「あっ」と思ってしまう心境というのがよく解らないのである。毎回必ず「あっ」て思うのである。そんで時々は「すごい」などととりあえず思ってみたりするのだけど、大抵は「あっ」で終わる。「あっ海」である。
海といえばその昔、俺も海を見て何かもの思う人になりたいものだ…などと突然思い立って、一人で海に行ったことがある。その時には「おお」という感じであった。明確な自分の意志でもって海を見に行った結果「あっ」ではなく「おお」となったのであろう。しかしその時には非常に風が強く波がどっぱんどっぱん来ておりさらには曇り空という、物思いに耽るという目的においてはこれ以上ないバッドコンディションだったために、海って五分で飽きるよねなどという感想を持った記憶がある。
今回は突然であり一人ではなかったので、俺が今まで苔みたいなものだと思っていたものが海苔であると教えられて…って今変換して思ったけど海の苔が海苔なのか…はあ、じゃああながち間違っていなかったわけですね。まあともかく今回は海が広くて大きいということを学んだんだ。車で海岸線を走っているとそんなことも思うよね。ほらだって普段海とか見ないし。島国なのにね。あと潮風を浴びると汗がよりいっそうしょっぱくなる。
そして、海を見たあとは宿に帰ってテレビを見ていた。テレビを見るか本を読むくらいしか選択肢がないと、わりと一生懸命テレビを見るものだなあと思ったりしたのであった。普段いかにテレビを流し見しているかという話でした。