2007-02-04

[]「13」 古川日出男

傑作である。ただし途中まではですが。あらすじとしては片眼のみが色弱という少年が成長しハリウッドで神を映像に収めるまでの話です。「一九六八年に東京の北多摩に生まれた橋本響一は、 二十六歳の時に神を映像に収めることに成功した」という話。そんでジャングルに行ったり死にそうになったり原住民になったりする話。

この小説が傑作な部分というのは、物語としての一般的な感覚ではたとえばある奇跡を見せようとする場合、まず結果を提示するのが普通だと思われるのだが、この小説においては過程を事細かに書いた上で結果として奇跡が起こる様というのを描いていくのです。基本的なスタイルはそれだと思う。生まれて初めて触れた物語がこの「13」でない限りはものすごく新鮮な、あまり感じたことのない体験になるのではないか。

まあ話の内容そのものは無茶苦茶だし、えー古川先生マジでそんなこと言っちゃってるんですかー?みたいなことを思わないでもないんだけど、大真面目な感じで語られると、あ…ああそうなんですか…と納得させられるんですよ。そう、そしてわりと唐突感というものが中盤から後半にかけてはあるんですな。

綿密に話のプロットを作っているように見えて、実はその場その場の思いつきを入れていってるんじゃないかという感じすらする唐突感。前半から一章の終わりくらいまでは自由奔放ではありながらもほとんど完璧といっていいくらいの展開であり構成なのに、後半からその自由さが本当に自由になってしまうというか、せっかく積み上げたものを完成まで持って行けなかった感じがした。本当のところはどうなのかわからないし一応のオチは付いているのだけど。

でもまあある程度以上の長さを持つ小説としては飽きさせないお話ではありました。序盤の馴染めなさにとまどい、中盤での面白さにはまりこみ、後半での失速においおいこんだけ読んだ人たちに相応の結末を用意してるのですか…と不安になったりもしつつ、最終的にはそこそこ面白い小説であったという結論です。でもまあこれがデビューというんだから怪物は怪物ですね古川先生。恐ろしい。

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)

[]ロングホーントレイン日記

昨日行った小さな居酒屋的なところの壁に「おふくろトレイン」という演歌系と推測されるジャケ写真と共に歌い手のサインが記されているものを見てどこの2000万パワーズかよ…と思ったんですけど、なんとなくそれは俺が日頃キン肉マンでくだらないことばかり考えているせいで幻覚的なものを見たのかと思って検索してみたら実際にあったようなのでよかったです。

[]金村さん

ワープロ鑑賞。急に試合に乱入してきたアパッチプロレス軍金村キンタローがはさみで真壁の額をカットしていたのが面白かった。明らかにそれと解る感じでカットしていた。真壁は今新日本プロレスで一番ジュースが似合う男ですね。来ないかなあ真壁時代。こねえなたぶん。あと新日本のイケメン四人がどうのとかいって棚橋と中邑と山本とミラノコレクションが試合してましたけど、新日本のイケメンつったら永田さんがいないと話にならないですよね。永田と中西と真壁と平田あたりでイケメン四人衆だって。来週はアングルが見られるらしいですよ。

[]仮面ライダーイージャンイージャンスゲージャン

この間ラジオ聞いてたら「ウチの子供がこの間までカブトカブト言ってたのに終わった途端に電王電王言い始めてオモチャを所望するので困ったものです」みたいなことを言っておられて、あー子供はしょうがないよねえと思ってたんですけど電王が普通に面白いので俺も駄目だ。とりあえずコント的なものが素直に面白い。カブトの時のちょっと引きながら面白いという部分がなくなって普通に楽しめている。

あと電車と仮面ライダーを融合させて、電車の操作形態をバイク形式にしていたので意味解らなくて素敵でした。意味がわからないといえばわざわざ時空を超えていく意味は今ひとつわからないなあ。街壊すだけなら今の時代にやったって構わないだろうに。何かもっと大きな目的があってそれを阻止したんだろうか。まあそういうのはおいおい解っていくんだろうけども。

とりあえず今は電王の決めポーズと主人公の豹変だけでかなり面白いです。最後は電車で攻撃というのはどうかと思いますけど。あーあとあの女の人おもしろい。スカート変だけど。パンツ見えるって!そんなサービスいらないって!と思った。あーあとあと謎のノッポさん

[]メモ

シゲキックスのCMに出ている村上三奈さんの肩書きはスーパーアホドル。