2006-04-30

[]「へうげもの 2」山田芳裕

待ち遠しかった。今連載中の漫画で諸人必読といえばシグルイヒストリエなんて事を書いておられるのを拝見しましたけれども、へうげものもそこに加えるべき一冊であると思われる。こんなにクドくてしつこくて暑苦しくて面白い漫画を俺は他に知らない。

正直言っていつもの山田芳裕漫画といえばそうなんですけれども、戦国時代の新解釈というか数寄者視点での戦国時代というのがここまで面白いとは。とりあえず伝奇小説好きとしては解釈の仕方次第でいかようにでも表現出来てしまう戦国時代やら江戸時代の話を愛するのは当然の話ですが。

しかしこの織田信長の有り様というのは、イメージを崩さない感じでありつつ、巧みに自分の解釈に持っていくという感じであり、かなり強引ながらもすれすれで納得させるというリアル系伝奇小説的手法を取っていると俺は勝手に思っているのだけど、結局は自分自身の描きたい物語を描いているというのが面白いのである。有名武将の姿形も結構これまでのイメージと違う感じで描かれているし。

数寄者から好き者というのが来ているのは常識ですが、世が世ならもっと楽に生きられただろうに…と思わせつつも、趣味と実益を強引に兼ねている感じの古田左介を羨ましく思ったりもしている。あと数寄者と好き者の話はよく知りません。

しかしこの漫画での戦国武将は家族というものの結びつきが強いのだなあ。当然といえば当然のことなのだけれども、ここのところあんまりにもあんまりな戦国話ばかり読んでいたので妙に新鮮な感じだった。あとまあ独特というか表情の描き方が異様すぎる。表情で全てを語らせることが出来る希有な作家であるよなと思う。大げさといえば大げさだけど。

しかし器やらなんやらの類を表現する時にモリッだのザリッだのといったみょうちくりんな擬音で表現するのはどうかと思いますけど。まあなんといいますか、この漫画だけに限らず山田芳裕先生というのはもっと評価されて然るべき作家さんだと思うので、数寄者はみんな読みましょうよ。ねえ。

へうげもの(2) (モーニング KC)

へうげもの(2) (モーニング KC)

[]なかにしさん

ワールドプロレスリング鑑賞。ニュージャパンカップです。とりあえず長州の試合見てたらねぶたくなった。長州はなあ…。あと毎回テロップにキレたとか書かなくていいと思います。中西は坊主になって色々新技を使っていたようですが新技じゃねえよね。マナバウアーてジャーマンじゃねえの?普通の。あとジャーマンスープレックス封印マッチに負けてたよねこの人。あ、だから名前変えたのかしら。中西さんのすることだからなんでもいいすけど。

あと今週も永田さんの囁きバックドロップが決まってましたがっちりと。つーか天山vs棚橋はいいんすけどこの会場の客の入ってなさはなんなんでしょう。空席が目立つどころの騒ぎじゃないすよ。

[]ゴム人間

海賊王になる男のことを「モンキー・デー・ルフィ」と呼んでいく運動。