2006-12-18

[]「退屈姫君伝」 米村圭伍

あー面白かった。こんなにきちんと起承転結を丁寧にやられたら面白くないはずがない。これのまえの風流冷飯伝もそうだったけども、キャラの立ちようといい、展開の妙といい素晴らしい。

あらすじは前回と同じ風見藩が出てきて、それの江戸藩邸が舞台、というか江戸藩邸に住まう殿様の奥方であるめだか姫が主役で、風見藩の六不思議を探っていって暇を潰していくという話です。暇つぶしの話です。読んでるこっちの暇もつぶれます。というかこの文体はどんどん読まされてしまう。あれよあれよという間に読み終わってしまった。

しかし江戸時代というか封建社会つうのはまだまだ書きしろがある時代なんすなあというようなことを思ったりしました。この小説なんかは本当にもう普通に時代劇っぽい感じなんですけども、こういった軽いノリでの時代小説というのがなんだか妙に新鮮であり、しかし現代小説でこのノリだったらどうなのかと思うと、面白いとは思うのだけども新鮮ではないような気もする。

こういった藩の話というか、徳川の太平の世の中でどのようにいろんな人たちが生きてきたのかということを知るだけでも面白いのであり、これはやっぱり時代の選び方が上手いということになるのであろうなあ。文体というか語り口もものすごく変わっているのに全く違和感がないのがすごい。存在感がありまくるのに違和感がない。そしてガンガンにシモの話も織り交ぜてくるのに全く嫌悪感を抱かせないところもこれまたすごい。

退屈姫君伝 (新潮文庫)

退屈姫君伝 (新潮文庫)

[]シャンハイぬーん

ある種の人間にはテレビでやるジャッキー・チェンの映画は何よりも優先される場合があるのだ。

[]論外さん

あーNOAH面白い。なんなんだろうこの差は。テレビの構成とか編集の差なんだろうか。ワールドプロレスリングとの差の話なんですけど。試合自体はぶつ切りというか、三十分で六試合とか放送してるのに密度が全然違う。なんというか解ってる感じがする。三十分枠でのプロレスの見せ方みたいなのが。見せるべきものを見せているというか。その辺テレビ東京もわりと秀逸なので全日本プロレス放送してくれればいいのに。

とりあえず高山が復活してきた感じで面白かった。きっちり動けるようになるとやっぱり面白い試合するのなあ。膝蹴りのインパクトだけでわりとお腹一杯になれる。お腹一杯といえば森嶋はもう見るだけでお腹一杯になれます最近。なんかもう最近森嶋の強さには納得させられる。あのバックドロップはなあ。そんでNOSAWA論外はわけのわからないことを叫んでのシャイニングウィザードを放っていたのでそれだけでわりと満足しました。

そしてそしてVMと田上やらムシキングをやらせるのは非常に正解というか、これ以上ないベビーとヒール図式でああなるほどこういう使い方なのかと納得。今のレスラーで田上よりベビーフェイスな人はあんまりいない。動いてるだけでベビーフェイス。そんで村上が相変わらずトンパチなのと大谷と高岩がハゲちらかしていたのを見られたのでよかったです。面白かった。

[]そんなやついないよね

電子レンジが温め終わっても温めたものを取りに来なかったり、冷蔵庫を開けっ放しにしてるときになる「ピピッ」みたいな電子音が鳴ったときに「はいはい」って言わないやつなんかきっといないと思ってる。