2006-12-13

[]「風流冷飯伝」 米村圭伍

普段時代小説とか読まなそうな人が面白いつってたんで読んでみたら、普段から時代小説的なものを読んでる人でも面白いというであろう感じの面白さでありました。要するにまあ誰が読んでも面白いんじゃないだろかという感じの小説だった。

あらすじとしてはー、幇間の一八という人が江戸から遠路はるばるやってきた風見藩では変なしきたりがあったりして、そのしきたりが解らない一八が知り合ったのがお武家の次男いわゆる冷飯食いの人でそこから色々てんやわんやと話が進んでいくんであります。

というかこの話が実にしょうもないというかどうでもいいことが基本的には多いんだけど、そんな話なのにもかかわらず読まずにはおれない感じになるので不思議。テンポの良さもありますけども、話の作り方が丁寧な感じで非常に好感が持てるというか、語り口調もものすごく丁寧なんです。その丁寧な地の文が最初馴染めないかな…と思ったんだけど、最初の章を読んだあたりでもうぐいっと引き込まれたんですんなり読めた。というかどんどん読まされたという感じだ。

というか話の内容が全部ちょっとずつ妙な感じで、この妙っつうのは変な意味と絶妙とか巧妙とかのいい意味の妙が両方入ってる感じで、とにかくごく普通に楽しめた。人が全く死なないどころか傷つきすらしないっつう江戸時代のお話はもしかしたら初めて読んだかもしれません。というか面白さを言い表すのが難しい小説だなあ。とにかく魅力的な小説でした。

あ、そうそう、将棋がわりと出てくるんですけど、将棋を全く知らなくても楽しめるんですが、たしなむ程度でも将棋を知っているとより面白いお話です。あとついでに三国志も知ってるとなおいいと思います。

風流冷飯伝 (新潮文庫)

風流冷飯伝 (新潮文庫)

[]俺だけか

スフィンクスなぞなぞがある特殊なタイプの人間に対して難しい場合があるのは、朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の夜は三本足の部分でなにか別のものを想像してしまうからではないだろうかということに唐突に気がついた。

[]貧乏思考

クリスマスだか師走だかなんだかのせいか知りませんが、狂ったように家を電飾で飾り付けているのを見たりすると、綺麗とかすごいとか思う前に電気代すんげえかかるんだろうなあ…とか思うのでなんか色々と駄目だ。あとまあ捨てるほど金があっても家を電飾でビカビカさせたりとかそういうことはきっとやらないので、そういう家を飾り付けてどうのこうのという気持ちは一生わからないのかも知れない。

[]たまに勝手に頭の中で流れるライオンだ

「ホントにホントにホントにホントにライドンタイム」