2006-12-26

[]「退屈姫君、海を渡る」 米村圭伍

退屈姫君シリーズだそうです。風見藩シリーズからめだか姫がスピンオフっつうか、風流冷飯伝と退屈姫君伝に出てくるキャラがほとんど全員出てきて、もうなんというかものすごくみんなキャラが立っているのですごい。だってもういろんな人が出てくるだけでニヤニヤしてしまう。

正統シリーズの最後である面影小町伝は未読なんだけども、なんだかこの人はこのシリーズで遊ぶのが楽しそうというか、シリーズを読んでいる人じゃないと解らないネタつうのをそこかしこに仕込んでいるので、そういうのが解る喜びというのはなかなか乙なものです。というかこの作者は全ての読者がシリーズのはじめから読むということを全く疑っていないのだなあ。まあシリーズ全体の宣伝の意味も込めてそういうことを書いたりしてるんだろうけど。

しかしこの小説だけ読むと正直妙な感じもするんだよなあ。ちょっと毛色が違うというか。まずお題目がちゃんとしすぎている。ちょっとしたお江戸ミステリっぽさも薄いかんじで、何より特殊能力持った人が出てくるのがなんだかねえ。その理由もなんだか納得いかないかんじもするし。そしてまた解決法がそうじゃないだろう…と思わされてしまって。なんか寂しい。

しかしまあ全体の語り口としては講談風味といいますか、軽妙な感じで読まされるし面白いし相変わらずなんですけど、だから余計に寂しい。キャラクターものとしては非常に面白いんだけど何もない所の面白さというか、冷飯食い達の妙な面白さからどんどん遠ざかってる感じがもったいない。でも面白い。ああもう。

退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)

退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)

[]食っても食っても食える日記

最近特に食欲があるわけではないのだけど、なかなか満腹感がやってこないので困っている。腹減ったなあとか思ったりすることはあんまり無いんだけども、食べ始めるとものすごい量を食ったりしている。つまり腹減ったなとも思わないし、腹がくちたとも思わないわけである。あ、書いてるウチになんとかなるかと思ったら、どうにもならないくらいどうでもいいことであった。どうでもいいけどこれなんかの病気なのかしら。

どうでもいいついでにもう一つどうでもいいことを書いておくと、病気か平気か曖昧な感じの体調のことを相談すると絶対に「ストレスから来てるんじゃない」とか「精神的に疲れてるんじゃない」みたいな心因性の病気という診断をする人がいるので、そのたびに、ああ…病は気からってそういうことか…とか思ったりするのでありますけどもたぶん違いますよね全面的に。

[]体力があれな日記

この間久しぶりに走ってみたら全然自分の足がついてこなくてびっくりした。ちょこっと走るということはあったものの、全力疾走つうのはここのところとんとご無沙汰だったわけで、もう数年ぶりの全力疾走は自分のイメージに自分の体がついてこない感じで非常にもどかしかった。というか明らかに体が重い。タッタッタという感じがドッドッドという感じである。このまま行くとドスドスドスという感じになるのであろういずれ。精神的にはいつまでもあんまり成長しておらんなと感じることもままあるわけですけども、確実に体力面で年齢を重ねていることを知って軽く落ち込む。でもまあ当たり前のことでもあるよなとも思う。