2008-12-23

[]「水滸伝 11」 北方謙三

晁蓋…。結局托塔天王の異名の意味が解らなかったよ…。とりあえず宋江晁蓋の言い争いも終わるんじゃなあという気分になったものの、宋江が意見を変えていきそうな気もする。というか晁蓋の言い分も宋江の言ってることもどちらも正しいような気がするつうか、きちんと時節を見極めるのが重要という話ではあったのだけども、最終的にどういう結論が導き出されるのか興味があったのだけどなあ。

索超がなんだか放浪を続けていたりするのも面白かったりするんですけども、この巻では杜興のドS調練がなんか一番印象に残った。ドSにもほどがある。そして兵達がM過ぎる。にしても、やっぱ晁蓋だよなあ。何回かの死亡フラグをくぐり抜けてきた晁蓋だからまさかこんな…と思っていたらあっさり。でも晁蓋は格好良かった。あんな晁蓋…こんな晁蓋…色んな晁蓋を思い出す…ってあんまり思い出さないな。なんか剣を打っていたときの晁蓋のことしか思い出せない。あの時の晁蓋がわりと好きだった。

にしても、ここらへんからそろそろ官軍の逆襲が始まってしまいそうな気もする。戦う頭領であるところの晁蓋亡き今、宋江だけでどこまで戦えるのかという。まあ宋江一人で持ってるわけじゃないですけども、それにしたって不安ではありますよな。戦ってる晁蓋は格好良かった。戦ってる宋江ってどうなのかしらねえ。なんだかちょっと不安な感じがねえ。

水滸伝 11 天地の章 (集英社文庫 き 3-54)

水滸伝 11 天地の章 (集英社文庫 き 3-54)