2008-08-29

[]ハンバーグと私

なんだか昔ハンバーグってものすごく敷居の高い食べ物だった。子供の頃に父親の給料日直後の休みにステーキ屋みたいなところに連れて行かれて、父親がステーキを貪る傍らでハンバーグを食べている俺という記憶があったりするのだけど、それとハンバーグの敷居の高さはあんまり関係ない。

ここでいう敷居の高さっつうのは作る方で、なんかいい知れない難しさみたいなのを感じていたのですよね。とりあえず挽き肉を使うというのは解る…。塩胡椒…?で、卵が入って…玉ねぎをみじん切りしてきつね色に炒めて…混ぜる…?いや…そうだパン粉だね。そういうので繋いでハンバーグにするわけですよね。なるほど。で?という感じで、ここら辺からよく解らなくなっていたのでハンバーグ作るのやーめた!ってなってたんですけど、まあだいたいそこまであってて、あとは空気抜いて小判型にして焼けばいいだけの話でね。そこに気が付くまで三年くらいかかったような気がする。

今ではナツメグ入れたり、挽き肉料理に無闇に大葉を入れる病を患っているので大葉を入れたり、なんか他の野菜をみじんにして混ぜ込んで焼いたりしています。しかしこう、この、挽き肉をむにゃむにゃと混ぜているときというのはなんだか楽しい。というかハンバーグを作る行程はだいたい楽しいけど、この肉混ぜの楽しさは快楽みたいなものがありますよね。ギョーザもいいけどギョーザはわりと主張する系の野菜が入りがちなのでねえ。でもなんか肉をこねるのが好きとか人にいうと妙な誤解を招きそうな気がするので口外はしないようにしていきたい。