2007-09-20

[]「三国志 5」 北方謙三

三国志5とか書いてると光栄の三國志のことであろうかなどということを思ったりもする。いやしない。この巻はわりと穏やかな流れであった。袁紹が敗北から緩やかに退場していき、曹操はますます勢いを増し、劉備劉表の元で忍ぶ日々であり、孫権は着々と力を蓄えていくという感じでわりと静かなのであった。やはり呂布が抜けてから全体のテンションが多少緩やかになった感じなのであった。

北方三国志がどういう路線なのか未だ見極めかねている部分もあるんだけども、この曹操って他の三国志曹操に比べてもよりいっそう孤独な感じがする。魏には将はたくさんいるけども傑物がいないつうかんじで描かれているなあと。曹操のワンマン体制、孫権周瑜のツートップ、劉備軍の三兄弟て感じで妙に対照的な感じが読んでて面白い。ここは意図して書いてるのか解らないけども。

ほんで北方謙三張飛が好きなんだなあという感じ。呂布もそうだったけども、他の三国志では単なる粗暴な武人として描かれてることの多いこの人達をここまで魅力的に描くとは。吉川三国志だと野蛮人通り越してたまに気が狂ったような行動に出ることがありますからな張飛翼徳。おなじ義兄弟の関羽に比べても扱いがよすぎるなあ。そしてそしてこの引きはやっぱりたまらん。とうとう諸葛亮先生の名前が。北方孔明はどんなことになってしまうのだろう。そして北方三顧の礼は。はたして。

で、前から気になっていたんですけど、戦の描写として「揉む」というのは北方謙三オリジナルなんだろうか。揉みに揉むぞとか揉み上げるとか。なんとなく意味はわかるんだけど「揉む」という戦法がピッと頭に浮かんでくるまでには至っていない。

三国志 (5の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (5の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[]火ぶくれ日記

十何年ぶりくらいに釣りに行ってきたのだけど、釣果はまあともかくとしてものすごい勢いで日焼けしてしまった。長袖長ズボン着用ならば問題ないだろうと思ってたら顔と手がえらいことになっていた。日焼けというか火傷レベル。それ自体は皮膚系のトラブル全般において信用をおいているバイオイルというものを塗ったりしているので痛みも引いた感じでありまあいいんですけども、ほら、俺、メガネしてるじゃないですか。で、メガネの所が焼けてないのよね。特に目立つのがブリッジの部分すよね。そこだけ白い。ああ、これがなんというか、あれだ、メガネは顔の一部というようなそういう塩梅っつうか…なんつうか…ねえ…。メガネしてないのにメガネみたいな。