■ [読書]「板尾日記 2」 板尾創路
去年に比べて書く範囲が広がって、しかもなんかちょっと文章がこなれてきているっ…!という印象。生意気な感じの感想ですけども、もう五年か六年か、それくらい日記みたいなものを書いたり他人の日記を読んだりしているとどうしても日記と書いてあるとそんな見方をしてしまうのでありました。あんまよろしくないですよね。日記評論家にでもなるのかしら。ならないよ。
にしても終始淡々とした感じというか、体温の低い感じの文章で読んでいて非常に読んでいて楽です。初期のちょっと変わった句読点の付け方も解消されているのですごく読みやすい。しかしあれって人によって句読点の付け方って特徴あるけど、一回気になり出すとずっと気になってしまうものですな。
この年の日記はちょっと書きすぎている部分があるといいますか、修正がわりと多くてなにが書いてあるかちょっと解る感じに修正されているので、そこら辺の意図するところがちょっと解らない。解らなくてもいいですけど。とりあえず人の書くその人の嫁というのは細部は全然解らないのにどうしてこんなにかわいらしくて素敵なものにうつるのであろうか。まあ板尾の嫁っていうと別のイメージが浮かんでしまったりもするけども、板尾日記における板尾の嫁はちょっとよすぎます。
後の不安は日記を書くことにこの人が飽きたりすることかしら。つうか出版もいいけどネットで日記書いてくれるとタイムリーな感じになるので助かる。でもネットだとこの感じは出ないかなあ。ローカル日記のいいところというか。まあこれでも前巻に比べたら読まれることを意識してる感じはするけども。ああまた変な目線になってしまった。やめ。とにかく読んでると中毒になる感じ。すっと読んでたくなる。