■ [読書]「板尾日記」 板尾創路
たぶん文庫になると思ってたんで、文庫落ちしたらいつか読もうとぼんやり思っていたんですけど、なんと図書館においてあったので読んでしまった。とうとう人の日記まで図書館に置かれる時代になったかあ…とか思ったのだけど、文学的なものの中にも日記はたぶん普通にあるよなあと思った。
そんなことはともかくこの本はもう本当に板尾創路さんの日記であった。一月一日から十二月三十一日までの日記。何かしらは毎日書いてあるのでその日になにがあったかということをきちんと記録されている感じである。というか、これは日常日記の理想型であるよなと思った。最低限あったことを書いてそこに自分の思うことがあればちょろっと書いていくという。日常日記が書きたい日記書きとしてはジェラシーを感じるくらいの完成度である。
まあ日記に完成度もへったくれもないような気もするけど、この日記には俺の理想型があるなあと。ほんでまあ板尾さんのお笑いの側面よりも役者としての面がわりと出ている感じなので最初はええー…って感じでしたが、楽しみつつわりと真剣にやっておられるのでだんだん好感を持ってきてしまった。んでタモリ倶楽部で仕切りをやらされていることへの戸惑いとかしりとり竜王戦に感じていた過渡期な感じとかだいたい俺なんかがテレビを見ていて感じるものを板尾さんも思ってたんだなあと解ってよろしかったです。