2006-12-30

[]「退屈姫君 恋に燃える」 米村圭伍

退屈姫君シリーズ第三弾。前回はなんだかいろんな所に違和感を覚えたんですけども、今回はわりと普通に楽しめた。素直に楽しめたというか引っかかるところがあんまりなかった。というか解説をちらっとだけ読んだらば、お江戸ライトノベルみたいなことが書いてあって、ああ…ライトノベルってこんな感じなのかしら…と納得させられるくらい軽かった。たぶん違うんだけど。

今回はいわゆる色恋沙汰ってやつで、そこら辺はまあ軽くて全然かまわないんですけれども、オチの付け方まで全く切迫感がなくてそこら辺すばらしく軽いなあと思わされたりしたわけであり、軽い軽い言っちゃってあれですけどそれくらい軽いといっそすがすがしいというか、面白いというか。

というかもう完全にキャラ先行の小説になってると思うんで、どこに誰が絡んでくるのかというのを想像してその想像したとおりに組み合わさって話が出来ているのを読むのがわりと快感というか、ある程度決まり切った展開というか予測できる展開をそのまま読んでいくのが楽しいってのはやっぱり時代劇的なおもしろさなんだろうなあと感じる。というかこの人の小説って、決して前振りを裏切らないというか推測通りにことが進むのがなんとなく不思議な感じがする。いやそれで当然なんだけどもさ。あと地の文の喋りもますます軽妙になってきていて気分よく読めるのであった。というか続くのかなこのシリーズ。

退屈姫君 恋に燃える (新潮文庫)

退屈姫君 恋に燃える (新潮文庫)

[]似てぬ

昨日フィギュアスケートを見ていて思いついたんですけれども、登場時に鐘の音がなるという一点のみで村主章枝さんとジ・アンダーテイカーが似ていると思いました。実際には似ていません。