■ [漫画]「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 1~13」 安彦良和
ちんたら読んでた安彦ガンダムですけども、ようやく既刊の分は読み終わった。正直序盤から中盤までは初代ガンダムの焼き直しというか、単なるコミカライズだと思っていたというか、トニーたけざきのガンダム漫画のおかげで全体的にギャグ漫画っぽいものを感じていたんですが、シャア・セイラ編から急速に面白くなっていく。
というか、完全なオリジナルというか、アニメで語られなかった部分を補完していく作業を行っているのだけどもこれが、すげえ。機動戦士ガンダムというアニメはよくできたアニメであり、ほとんどの内容は頭の中に入っているつもりだったのだけど、こんなにも知らないことがあるとは。単純に語られていなかったというのもあるかもしれないし、詳しい人にはもう常識な事かもしれないですけど、俺は知らなかったので面白かった。
あと安彦さんはランバ・ラルとかクラウレ・ハモンとかドズル・ザビがわりと好きなんだろうなあという印象である。元々いいキャラではあるけれども。ガルマもわりと愛しているのでありましょう。これのおかげでラルのファンは激増すると思われる。ラルファン。どっちかといったらマ・クベの方が好きな俺ですらラルファンに。
とりあえず今のところはルウム編の前編で終わっているので、もうじき最初に追いつくのだろうけれども、なんだろう、この回想で延々と引っ張るというのはなんとなくシグルイっぽいやり方であり、ガンダムという物語にも非常にハマっているなと感じた。
そんでこれから赤い彗星が五隻の戦艦を沈めたり黒い三連星がレビルを捕らえたり青い巨星が飲んだくれたりしてモビルスーツの優位性を証明することになるのでしょう。というかこの人の描くモビルスーツの格好いい事よ。しかも古ければ古いほど格好いいのは何なんだろう。旧ザクとかすげえ。あ、そうそう一個だけ懸念があるとすれば、これあと何年あったら完結まで持って行けるんでしょうかという不安だけが残っております。面白いのでいいんですが。
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (13) (角川コミックス・エース (KCA80-16))
- 作者: 安彦良和,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: コミック
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