シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見た(ネタバレはする)

なんとなく時間が確保できたのでなんとなく見に行こうかなと思ったら朝の5時に目が覚めて、思ったよりワクワクしてたのを実感しつつ映画館行ったら、開店前の行列が出来てて、開店待ちなんてパチンコ屋でモーニング拾いに行ってた20年くらい前以来なかったなとか思いながら見てきました。正直むちゃくちゃすっきりしたんだけど、自分の言語能力では上手く説明できないというか、理解はしとらんのですよミサトさんという感じもあるので、まあ感想書くのもなあとも思ったんだけど、初見の感想は初見時にしか書けんのでなんとなく書きます。ネタバレします。

 

とりあえずエヴァンゲリオンが大暴れしてるシーンだけでおっさんなんか泣いちゃうんだよな。エッフェル塔でぶん殴る!とか真希波さんは言ってないけど聞こえたもんな。正直造形としてエヴァよりもっとカッコいいものはいっぱいあると思うんだけど、多感な時期の自分の心に残した爪痕はかなり深いというか、もうそれだけでいいや今日は来てよかったよありがとうエバーってなったんすけど、そっからの緩急というか、まさか農業編が始まるとは思わんじゃないっすかこっちは。おかげで落ち着いたけど。しかし色んな意味でQは必要だったんだなといった感じを出してくるというか、なんと今回あのわけわからんQの解説編をやってくれるのかと思ったら、それを通り越して今までのエヴァを全部畳んで来たからわけのわからん感情になってしまうのよこっちは。そもそもQから時間空きすぎなんよね。


ある意味でTV版も旧劇もそれはそれでちゃんと終わってたのをもう一回丁寧に終わらせたってことかなって思ったけど、方向性もアプローチの仕方も違うというか、ゲンドウの原動力がかみさんにもう一回会いたい、安らぎを得たいだけっていうの、言われてみればまあ納得というか、ちょっと規模がでかすぎるし、なりふり構わなすぎるけど、一貫性はあったんだろうねという感じ、人間を捨ててまでやることかねとも思うが、あの共感しかない独白を聞くとラスボスとはいえ同情してしまう部分もあり。しかし死を受け入れられない父が死を受け入れて前に進むことが出来た息子を見て電車を降りるシーン、解りやすい対比すぎて、エヴァってこういうのあるんだ…ってなっちゃったんだよな。いいシーンなんだけど。


あとまあゲンドウの今までの戦術知ってるので、上手く行ってる時も全部織り込まれた戦略というかゲンドウと冬月先生の手のひらの上っていうのを想定してなかったっぽいヴィレの組織の弱さというか、ネルフはどうやってあんなの作ってんのかそもそもゲンドウと冬月以外いんのかよネルフという疑問も湧くんですけど、マイナス宇宙とか言い始めたのでまあそのへんは別にいいのではという感じで見ることにしました。まあちゃんと設定あるんだろうけど。あとなんかミサトさんとリツコさんとゲンドウが3人で喋ってるところ全然全く入ってこなかったんだけど、多分自分の頭が悪すぎるせいだと思います。


最後の最後タイトルも戻ってシンのエヴァンゲリオンだから、全部を回収するというか、もともとそういうつもりで作ってたみたいな雰囲気すらあるけど、まあ大体後付なんだろうな。言ってる事がその時の気持ちで変わるけどそれはその人にとってはその時の真実であるって感じすかね。だとしても憑き物が落ちた感覚はある。どうしてもエヴァンゲリオンはそういうアニメだし最後までグダっちゃうんだろって思ったし、それをちょっと期待してた部分もあったけど、ちゃんと終わらせてくれたし、想像の余地も残してくれたし、よう解らんけどものすげえ作画見てるだけで泣いちゃったし、宇多田ヒカルさんありがとうございますでも最後フライミートゥーザムーン歌ってくれてもよかったなとか思ったり、グンペイやりたくなったり、ジムニー買おうかなとか色んな気持ちになったけど終わった瞬間拍手したい気持ちになりました。まあこれ見る前に死ななくてよかった。これから見る人はTV版と旧劇と新劇と漫画版全部見て8年くらい経ってから見ると格別な気持ちになれると思います。しかし気持ち悪いが好きだったに変わっちゃうんだもんな。あんなんでもちっと泣くのよこじらせおっさんは。終わって映画館出る時一番気持ち悪い顔してたと思うな自分。