2007-03-14

[]「サウンドトラック 上」 古川日出男

あらすじ。ある事情でもって海で遭難、漂流して島でサバイバル生活を送って生き延びた男の子と女の子が救われて社会に馴染んだり馴染まなかったりせずに成長して、ある年になったら東京にいくんだけども、そこには冬がなく、ヒートアイランドトーキョーなのであり、まあ色々と大変なのであった。ものすごく大雑把ですけどとりあえずはそんな感じの話。

なんだか久々に新しいものに触れたような感覚を味わっている。小説であって小説でないみたいな。いや紛う事なき小説なんだけども、なんだか俺の知っている小説を軽く飛び越えてくれそうなそんな可能性。この人の全くのオリジナルは「13」しか読んでいないのだけども、あれはなんかものすごいものになりそうな感じがありながら、未消化のまま終わった感じがあったのだけど、これはもうすごいことになっている。

何が新しいかのか考えてみると、具体的に表現できるわけではないいのだけども、その表現方法であり文体であり題材であるのかなあ。そこら辺に新しさを感じる。ああ、今俺すごいものを読んでいるんだと錯覚出来る感じ、って錯覚じゃないかもしれないけど。なんだろうなこの大物感。

面白いという思いから一歩引いて考えてみると、これは文学の人がSF的なことをやっている小説なんだろうなと思ったりしている。文学SF。いや俺の思ってるSFというのは広義すぎてあんまりこういう例えに出すにはよくないのかもしれないですけど。でもまあ印象的にはそんな感じである。下巻に続く。

サウンドトラック 上 (集英社文庫)

サウンドトラック 上 (集英社文庫)

[]房総ボーイ雷斗さん

大日大戦鑑賞。蛍光灯が出てこないとこんなにも心安らかに見られるものなのなあ大日本プロレスは。普通の試合しても面白い駒が十分に揃っているのでわりと安心してみられる。でも真霜拳號はなんか昔の斉藤彰俊みたいでちょっと素直に応援できない感じもする。名前もケンゴだし。日本三大ケンゴの一人ですね。ですねじゃないけど。そんで房総ボーイ雷斗千葉の平和を守っているらしいですよ。安っぽくて格好いいなあ。あと知らない選手が変なタイミングでコーナーポストに上ってしまって下りるに下りられなくなってもうすこしでドラゴンリングインするところだった。

それにしても俺の中での関本大介の存在感の大きさにいつも驚かされる。なんか関本を見ると変な感情に襲われている自分に気がつくのですよ。思いつく感情のなかで一番近いと思うのは萌えなのであろう。なんかもう萌えるわあの男は。性的な意味ではないですよ。プロレスラーとしての萌え要素がたくさんあるよ。あと俺は佐々木義人のことをずっとマンモス佐々木だと思っていたことがありますね。つい最近まで思っていましたね。だってすごいマンモスっぽいですよ顔とか。マンモス見たことないけど。

[]白日記

今日仕事中にラジオ聞いてたら「旦那がニートなんですけどホワイトデーにきちんとお返ししてくれたので愛してます」みたいな感じのことを言っていたのでなんかそれ新しいねと思った。

[]癖

子供とか田舎から出てきたばかりの人と一緒に歩いているときにちょっと高い鉄塔を見つけると「ほらあれが東京タワーだよー」ってつい言ってしまう癖。