2012-11-26

[]ヱヴァンゲリヲンのQを見ました

ネタバレあると思います。

いやーなんつうか、こう、やりやがったなこの野郎という感じであった。なんでそう思ったのかよく覚えていない。最初の巨神兵東京に現わる辺りからなんか雲行きの怪しさを感じていたのだけど、そうだそういやエヴァってこんな感じだったんだよなあって思いだしたというか、旧作の劇場版見た時の気持ちを思いだしたよ。面白かったなっていう気持ちとなんちゅうもんを見せてくれたんやっていう気持ちが入り交じって非常に苦々しい気分である。

つうかシンジくん一人取り残されて周りが見えてない状況の中で、まるっきり話が変わってしまっているというのが、なんかいつまでもエヴァにとらわれている人達を揶揄しているのかとか勘ぐってしまうくらいの気まずさもあり、まあお話自体は珍しく冒頭にこういう意味でこうなったのかなっていうのがそのまま大体あっている感じであり、そのストレートさが意外だったんだけど、とりあえず戦艦ものがやりたかっただけなんじゃないかって最初は思った。ほんであの戦艦が巨大初号機になって云々というな。ねえな。

ほんで今回はとにかくアスカが素晴らしくよかったわけですけども、これだけの不遇の時代を乗り越えてきた彼女がこれだけ…正直主役といってもいいんじゃないかってくらいの働きを見せていたのにはわりと感動した。何メガネって言ってたのか最後まで聞き取れなかったけど。

というかもう、おっさんは話の内容とかもうよく解らんし、解るような気もするけど解りたくないような感じもするんでそこら辺もうどうでもいいっちゃどうでもいいから、とりあえずエヴァンゲリオンが動いてカマ持ったりファンネル飛ばしたりなんだりして戦ってるだけで、映画館の入場料払う価値はあったのかなあなどと自分を納得させているわけであり、カヲル君は相変わらずカヲル君だし、イラストリアスさんは相変わらず俺の中で浮きまくってるし、碇ゲンドウはゼーレのおっさんみたいなメガネかけてるし、伊吹マヤはあんなんなってるし、冬月先生はしっかりおじいさんになってるし、日向マコトはパターン青だし、大塚明夫は存在感強すぎるしでなあ。

しかしまあシンジくんがなよなよしてても男前でも世界はあんな感じになってしまうわけであり、とりあえずいつもいつもバカシンジと俺も思っていたが、今回ばかりは単純に同情せざるを得ない感じである。可哀想とかの次元を超えている。あれで最後あんなんならなかったら人間じゃない。まあちょっといちゃいちゃしすぎだし、ほっぺた赤くしすぎだとは思ったけど。

しかしまあやっぱり面白いけどひどかったというのが実際のところの感想であり、これこそが俺の知ってるエヴァであり、映画見終わったあとにニヤニヤしながらいやーひどかったねえ!っていうのが楽しみっちゃあ楽しみなのでこれでいいのかなと思わないでもない。正直いやーひどかった!っていう一言で感想終わらせようと思ったんだけど、なんかまあ書いてしまうよね。書いてしまった。