2007-03-26

[]「風林火山井上靖

大河ドラマが面白いので読んでみた。わりとミーハーなところがあります。そんなことはともかく、武田信玄軍師山本勘助の武田家仕官からその死までを描いた小説。正直武田信玄がまだ若いということもあって、その器の大きさだけは感じられるものの、武田信玄は言うほどすごいのかという気分にはなった。まあ軍師の勘助を引き立てるためにはあまりに信玄がすごすぎても話にはならんのだろうけど。

実際のところの山本勘助がどういう人物だったのかというのには諸説あるんでしょうけども、この中の勘助はもうどうしようもなく人間くさくて見ていて面白い。武田晴信と出会った勘助、由布姫と出会った勘助、武田勝頼と出会った勘助、高阪弾正と出会った勘助、一人称が「勘助」な勘助、見ている内にこの老人はなんだかよく解らないけどただの軍略オタクの好々爺なんではないかという感じで目線が暖かくなるのであった。でもまあ残酷なときは残酷なんですけどね。

というか多分武田絡みの小説って「信玄忍法帖」くらいしか読んでないはずなので、全体的に新鮮な感じがありました。信玄忍法帖だとこのあと生きていたってところから始まるすからねえ。それにしても後年は対上杉謙信との戦い、いわゆる川中島の合戦のためだけに色々と準備を念入りにそれこそ何年もかけて行ってきたのにもかかわらず、謙信の突撃一つで全てが台無しになっていく様は別の意味で面白かった。

とりあえずまあこの人がここに至るまでどんな人生を歩んできたのかとか山本勘助が死んだあとの武田家の行く末とかそういうものには全く触れないのは潔くてよいと思いました。あと武田信玄が頭の中で市川亀治郎として登場するのがわりと辛かったです。他の人は平気なのになあ。

風林火山 (新潮文庫)

風林火山 (新潮文庫)

[]全日本を久々に見たよ

2月の両国を今頃テレビでやっていたので見た。いやあ楽しい楽しい。初っぱなの相撲タッグマッチはとりあえず全日本プロレスが一番曙をうまく使えるんだーという感じを受けた。ほんでジョニー・ダンが序二段ってこれ見るまで気がつかなかった。まあそれはそれとして久々に見たRIKISHIは腹が縦に割れてたのでビックリした。なんだあれは。割れるといっても筋肉じゃなくて三段腹みたいなのが縦に。

ムタ・TAJIRIvs白使・ゴールダストはもうなんというか全員怪奇派みたいですげえ面白かった。まともな人が一人もいない。しかしムタのマスクはなあ…。俺がもしプロレスの神様であったりしたら間違いなく武藤敬司に髪の毛を生やすのに。というか最近のムタは相手のことを舐めるのな。まったく気色悪い。

近藤vs中嶋はこれ生で見てたら泣くわ多分。もうすんごいもの。ダイジェストで見たって泣きそうになってんのに。それにしても中嶋の蹴りの説得力つうのがすごい。受けた近藤もすごいんだけどねえ。これで18だっつうんだから末恐ろしい。長州の作ったWJという団体が一つだけ評価されていい部分があるとすれば中嶋勝彦をデビューさせたことですよな。いやもっといい形でデビューできたのかもしれないけど。あと久々にプロレスの健介を見たけど面白いですね相変わらず。ホントもうよくわかんないあの人は。

鈴木vs小島は小島が相変わらず小島だったのと鈴木みのるの髪型はどうしたらいいんだかよく解らなくなってるんじゃないかという印象が残りました。あと川田とケアがなんかやってたけど酷かったですね。あと大鷲が堀越のりに似ている。

[]三田さん

NOAH鑑賞。白GHCがいつの間にかタッグ王者のベルトになっていたので驚いた。なんかもっと上手い使い方してくれると思ってたんだけどなあ。まあ色々面白いことが出来そうなベルトなのでこのままなんでもありで継続していただきたいところです。それにしても志賀はなんかレスラーとしてどうなのか。見てると不安になってくる。

そんで丸藤と杉浦がタッグ組むつってますけど、当然ヘビーのベルト狙うんすよねえ。杉浦ヘビー級転向だっつてたし。なんかでも中途半端すね。まあ見てるだけでわりと面白いタッグではある。とりあえず動いている三田佐代子さんを初めて見ました。なんかだいぶ印象が違う人だった。ほんで森嶋はまたなんかエグい試合をしておりましたね。怖いようモリッシー。あーあと最近佐野が川田に見えるときがある。