■ [日記]すべらない話
話の筋とは全然関係ないのだけど、今日初めて会った人がものすごく長州小力に似ていて、長州力に似てるわけじゃなくてあくまでも小力に似ていて、更にはしゃべり方までちょっと似てるんですけれども、その人が唐突に老人ホームの話をし始めた。
「おれがさ、老人ホームに仕事で行ったときの話なんだけど、なんだか施設の人がことわざ的な事をいうわけですよ。それでなんだ、そのおじいちゃんおばあちゃんたちがその」
「復唱ですか?」
「そう復唱するのよ。あんまり覚えてないけど犬も歩けば棒に当たるとか言ったらさあ老人たちが大きな声で復唱するわけですよ。それで最期の締めがさあなんだったと思う?」
「さあ?」
「『地獄の沙汰も金次第』とか言ってんのよ。普通に。おれもう驚いちゃってさあ」
というようなことを言われたので笑いつつ「なんかそれすべらない話ですね」と俺は返してしまったんですが「はあ?」みたいな顔をされて困った。たぶん文字では全く伝わっていないと思うんですけれど、小力のそっくりさんが小力口調でこのような話をしているのが面白かったわけなんですけれども、俺は「はあ?」みたいな顔をされたときに思わず「キレてるんですか?」って初対面の人に聞きそうになって危ないところだったわけです。
あと「誰かに似てるってよく言われませんか?」という言葉がのど元まで何度も出かかったのだけれど我慢したのでえらいと思った。