2006-01-22

[]「いばらの王 1~6」 岩原裕二

よく出来たお話だなという印象。一本道が出来ていてまっすぐそこに進んでいく感じというか、悪くいうと予定調和的なモノを感じましたけど面白かったです。

メデューサという人が石化する病気が世界中に蔓延していて、その病気の治療法が見つかるまでコールドスリープで眠る集団が目覚めたときに大変なことになってましたっていう話なんですが、序盤のわけのわからない感じから徐々に色々な事が解明されていく手法は非常に上手いと思ったんですけども、あんまり読んでて怖いとかそういう感情を抱かなかった。怖さより上手さが上回っているというか。展開で読ませる感じの漫画だと思うんでそれでいいんだろうけど。

白と黒というか光と影というか信頼とか成長とかなんとなくテーマ的なモノがあるんだろうけど、全体的にほんの少し足りないというか色んなモノを詰め込みすぎな感じを受けた。話としては面白いんだけど…なんとなく物足りないというか、もっと面白くなりそうな感じがするのににそういう方向で締めてしまうのかという違和感というか。もったいなさを感じた。古城とかメデューサの設定はかなり面白いんだからもっとなぁ。

というかなんだかんだケチつけてますけど結構面白かったのは面白かったです。一番最後のあれはどうかと思いましたが。あと石化という設定を読んでいて、ワンピースロロノア・ゾロが蝋で固められるときにどうせ固まるなら格好いいポーズで固まりたいと言っていたのを何故か思い出して一人でおかしくなっていた。この手の設定を見るたびに思い出していくのだろうかあれを。

いばらの王 (6) (ビームコミックス)

いばらの王 (6) (ビームコミックス)

[]今月のシグルイ

「虎眼の右手は常よりも一指多く」とのことだったが「虎眼の左手も常よりも一指多く」ということが判明いたした。もはや剣鬼と化した虎眼先生には指の数など問題ではなかろうが。

これを検証してみると、虎眼先生の指=アシュラマンの腕という所に思考が行き着くのは当然の流れでありましょう。つまりは取り外し自由であり普段は「見苦しき上」という理由で外しているのだが、魔神モード虎眼においては「虎眼の両手は常よりも一指多く」モードへと移行するわけであり、あの一指は推測したところ濃尾三天狗の内の一指ではないかと考えられる。増えたり減ったりするのは決して若先生のミスなどではありえないのだ。虎眼先生のモード移行を表現しているのであります。たぶん。

[]ねむい

今年読み始めた本がまだ一冊も読めていない。去年から読んでた魔風海峡を読み終えただけだ。これはもうなんというか、京極夏彦先生の魍魎の匣を読んでいるせいでなおかつ漫画ばっかり読んでいるせいなのだけど、モウリョウはある程度概要を記憶している上で読んでいるせいか読んでいると異様に眠たくなる。ものすごい睡眠導入本になってしまった。

しかも読みながら寝てしまうことがかなりあるので栞を挟む余裕もなく、眠気の中でどこまで読んだか解らないのでかなり前から読み直したりして、行ったり来たりであります。三歩進んで四歩下がったりしているので読書も進みません。うーむ。

[]長尾さん

ワールドプロレスリング鑑賞。若手というかいわゆるヤングライオンの人たちの試合をやっていたのですが、どうしても長尾に注目してしまうというか、この人がデビュー前だかデビュー直後だったかにリング上で挨拶かなんかしてリングから降りた衝撃で膝を負傷して長期欠場してた事を思い出すわけですが、そんな長尾さんも退団ですよ。長尾さんの思い出はそれしかありません。あとなかやまきんに君に似てますよね長尾さんて。あとヒロ斉藤が若手に負けていたのですが、そのシリーズ中に推していたというヒロジャーマンが見たかった。

あと中西vsバーナードをもう一回放送してました。やっぱり噛み合ってなかったなぁ。どうでもいいけどバーナードは体毛処理したせいか肌がやたら綺麗だった。今まで体毛に保護されていたのだなあ。