2008-08-20

[]「水滸伝 2」 北方謙三

梁山泊始まったなといわざるをえない替天の章。一巻から続いた林冲の溜めがようやく功を奏すわけですが、こう、林冲を主役にして読むとじりじりじりじりしてしまうんですけども、他にも普通に主役級のキャラはぞろぞろ出てくるので、いわゆる溜めの状態でも飽きることなく読める。

相変わらず北方謙三はいったん外すというか間合いを取るのが上手いといいますか、冒頭の武松の話など、一巻の引きでこんなものを読まされるのか俺は…という気分に一瞬なったものの、そのちょっとした脱線に思えるような展開が面白くてたまらないわけである。本筋を忘れるくらいに面白い。しかし本格的な脱線ではなくて、スムーズに本筋に繋げていくので色んな意味で深みが増していくといいますか。

でまあサービスなのかなんなのか、致死軍なんて北方三国志からの流れの恐るべき軍隊なども登場するわけですけども、この致死軍の公孫勝がもうなんかものすごく怪しくて妙に胸がざわつく。この人の小説はおかしなやつはあからさまに怪しく書かれている事が多いような気がするのでなあ。いや怪しいつうか妖しいのだなこの場合。

ほんでとりあえずこの小説における初陣というか戦闘のさわりもみられたわけであり、未だよく解りませんが名前だけはよく出てくる童貫とか呼延灼三国志における董卓やら呂布みたいな恐ろしい人らだといいなあとか思ったりしているので、予備知識がなくて歴史小説を読むというのはこのように面白いものであったかと再確認している次第であります。なんというか三国志を生まれて初めて読んだときより面白い。

水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

[]小林さん

大日大戦。ノーロープ有刺鉄線エニウェイフォールデスマッチただし蛍光灯は持ち込み禁止ね!というのをやっていたので見ていたのですが、何をぬるい事言ってんだWXよう…と思っていたのだけど、この人たちは蛍光灯がない方がとんでもない試合をするのでやっぱり蛍光灯使ってください…お願いします…と思いました。あとアブドーラ小林が俺だってベルト巻きたいのっ!って言ってるのを見て俺だってモテたいのっ!を思い出しました。以上です。