2007-08-29

[]「三国志 2」 北方健三

北方先生は呂布を愛ですぎる。どんだけ呂布奉先のことが好きなんですかという話でありますな。正直言って呂布の中の汚点の一つといってもいい貂蝉がらみの話をばっさり切って、その代わりに嫁を愛す偉丈夫という感じに描かれておりなんかねえ、馬と話したり野望がなかったりで、恐ろしくて確かに不義理なんだけど全く憎めないキャラになっちゃってるんですよな。でもまあ貂蝉は出てこないけど董卓がらみの話はわりと読ませる感じになってます。

で、その呂布の戦闘での強さっていうのにも妙に説得力があるんですよな。今まで読んだ三国志ではまさに一騎当千という感じで個人としての強さが描かれてましたけども、ここでは五百の精鋭騎馬隊を自分の手足のように動かすことによって異常なまでの強さに妙な説得力を持たしているんですよね。これはこれで現実的ではないのかもしれないけれども、五百で一万くらいは軽く撃破しそうなそんな強さ。削る削る削る。説得力といえば、曹操も三万で百万の軍勢に勝っているんですけど、それに対する説得力の持たせ方がすごい。

とりあえず北方三国志は寡兵で大軍勢を倒すというのを書くのが好きであるなあという印象です。単純な力と力のやりとりと同じくらい権謀術数を書くのが楽しそう。とりあえずこの中ではあくまでも一方の雄という感じの劉備軍はなんかもういろいろ含めて全部謀でできているようなそんな感じでそら恐ろしいです。まあ単純な徳だけの人よりは全然説得力ありますけど。そして北方三国志呂布が天下を取る架空戦記ものだったらどうしようとか思ったりしている。

[]WXさん

大日大戦。往年の全日本プロレスを見ているかのような楽しいプロレスと激しいプロレスをやっておられた。大日本もこうやってみるとテクニシャンが多いんだなあと感じる。大日本以外の選手もたくさんいたような気もしますけど。まあなんというか段取りが解るところも結構いいですな。にしても一週間に二回もミラニートコレクションATを見ることになろうとは。そしてシャドウWXがなぜかしょっぱい小島聡にしか見えなくなって困った。ダイヤモンドカッターとか出すからですよな。ううむ。