2006-07-28

[]「うつうつひでお日記吾妻ひでお

「私もそうですが世の中には他人の日記マニアの人もいるので少しは売れるかと思って出してみました」という前書きの部分でなんかちょっとへこんだりした。他人の…日記…マニア…。この本自体は本当に日々の記録という感じで、失踪日記に比べたらたいしたことは起こらず、不条理日記と比べたらSFが足りないでしょという感じだったのだけども、そのぶん普通に面白かった。

二年前の夏といったら、ちょうど俺がそこから一年以上の無職生活に突入するころの話であり、ところどころに出てくる格闘技の話で自分のことを思い出して妙にシンクロしてしまった。しかも寝て起きて煙草吸ってめし食って本読んで漫画読んで寝たっつう日々の過ごし方まで一緒。違うのはこの人は少しは仕事していたけれども、俺はそこら辺にも無気力だったという辺りでしょうか。多分この人にとっての漫画が俺にとってのネットだったんだろうな。だからこんなに共感を。

前の失踪日記でもやたらと共感を覚えていたので、俺は結構まずいタイプの人間なのかもしれないなあと思うのだけど、救いは俺はうつでもないしアル中でもないという辺りであり、この人の人生でのキツイ部分はその二点だと思われるので、まあ結構違うのだろうな。あとこの日記のことを途中「引きこもり読書感想文」と自嘲していたので、ああ、俺の無職の時の感想文には全く同じ事を思ったものだと思い出した。

しかしこの手の日記漫画家には桜玉吉さんなどがいたりするわけですけども、あの人もわりとうつうつしていたなあということに思い当たり、日常を切り売りして生活の糧にするということは結構きついことなのだろうなという推測を。でも初期の日記日記から比べると中盤から後半にかけてはわりと人に見せることを意識している日記だなと感じた。それは文字と絵の配分を見ればわかることか。相変わらず絵は上手いというか好きな絵であり読みやすくて面白かった。

うつうつひでお日記 (単行本コミックス)

うつうつひでお日記 (単行本コミックス)

[]ショウユスキーの推測

しょう油を愛してやまない高血圧ガールの私ですけれども、って別に高血圧じゃないし、ガールでもないんですけども、最近ではしょう油に限らずしょう油的なものもわりと好きなので、よくある間違いである麦茶と間違えてめんつゆを飲んでブーというパターンすらも普通に受け入れてめんつゆをゴクゴク飲みそうな自分というのを予想できるのである。