2006-07-12

[]俺が一番痩せてた頃

今日は俺が一番貧乏だったときの話をしよう。しような。したいんですよ。十年くらい前の夏だったでしょうか、その時貧乏になった原因というのは無職とスロットだった。無職になって二ヶ月くらいで、あんまり考え無しだった当時の俺は貯蓄もあまりなく、スロットで勝ったり負けたりしながら日々を過ごしていたわけです。

そんでその当時バンド仲間の友達の家に居候していたんだけども、その友達もまた無職であった。そんでスロットばっかりいっていたの。時にはパチンコにもいっていたの。そのころはモンスターハウスとかそういうのをやっていたんですの。あとサンダーVとかねえ。そう俺の貧乏の原因はサンダーVであったのだ。

金がなくなりかけたところでようやく居酒屋でのバイトにありついた俺は安心感からかまたスロットに行ったのだ。そして選んだサンダーV。所持金は3万円。あっという間にコインサンドに飲み込まれていった漱石。残り3千円くらいで5回ほど出て、そこで元を取り戻してやめればよかったものを気がつけば手持ちの金を全額投入。自分がなにをやっているのかも解らないまま気持ち悪くなって吐き気に襲われてえづきながら死にたくなったりしたのだけど、家に帰ったら5千円札があったので、それで1ヶ月生活することになった。

週に5日の居酒屋バイトの日には1食めしにありつけていたので、その他の食事やら喫煙をどうするのかという話になっておったわけなんですけど、喫煙は煙草1本を2回から3回に分けて吸い食事に関しては甘ったるいコーヒー牛乳1リットルを購入して、それで腹をふくらかしたりしていた。休日にごはんが食べたくなったらそうめんなどでしのぐ。

そういった暮らしを二週間くらい続けているうちに見事なまでの夏バテに襲われて、めしがなにも食えなくなったりして、体力がなくなりバイトだけは気力でこなしていたのだけど、その他の時間は部屋でぐったりしているという有様であり、なんだかんだで5千円を余らせて最初の給料日を迎えた記憶がある。

そんで給料を貰って、友達に連絡取って飲みに行こうという話になって、頬の痩けた俺を見て今日は俺がおごってやるからなんでも食いなよと言ってもらって色んなものを注文したんだけど結局お新香しか食えなかったのが本当につらかった。そしてその時落ちた体重は10キロくらいであり、元々そんなに太ってはいなかった方の自分としてはがりがりになったわけであり、一番貧乏だった時期は一番痩せていた時期であったのだった。貧乏ダイエット。暑くなるとこのときのことを思い出して、頑張らないと日本でも餓死はあり得るからねと気を引き締めるのです俺は。

[]夢日記

なんだかイラストを描く仕事をしている俺が、上司からこれやっといてといって渡された紙に絵を描き始めたのだけど、どう見ても普段普通に俺が書いている落書きというか、リアルに下手な絵を描いている俺を見ている俺が夢の中くらい絵が上手かったりしてもいいんじゃないの…と思いつつ、出来ませんと言えない俺が一生懸命書き上げた下手くそな絵を描き上げて海より深い絶望と共に上司に提出したら褒められたので俺はにぱあと笑った。