2010-03-04

[]肉そば

昔通い詰めていた定食屋がものすごく不味い店だったんだけど、ものすごく塩辛いエビチャーハンとものすごく味の濃い肉ピーマン炒め定食はわりとお気に入りで、他はまあ不味い以外にいいようがない感じだったんですが、そんな中で一番好きだったのは肉そばであった。そこの定食屋は従業員が五人くらいいるんだけど、その五人が全員料理して全員違う味付けなので、誰がいるか確認した上でその人の得意メニューを注文しないといけなかったのだけど、肉そばはわりと安定した味であった。別においしいわけじゃないのだけど。

その肉そばはタンメンの上に大量の豚肉が乗っているという物であった。多分ゆで豚だったと思う。一時期は毎日それを食べていた。まあ基本的に毎日同じ物食べていても飽きないタイプの人間であるからして、肉そばばっかり食べるというのは特別な事でもないのだけども、なんかその肉そばはすごく好きであった。

で、その定食屋に行けなくなってから、たまに肉そばが食べたくなるのだけど、余所で頼む肉そばっていうのはなんかちがうのだ。すごくちゃんとしている。ああこれは肉そばだと思う。中華料理屋でもそば屋でもちゃんとした由緒正しい感じの肉そばが出てくるのだ。肉もちゃんと味ついてる。それはそれで美味いのだけど、時々あの雑なタンメンゆで豚のせの適当肉そばがたまらなく食べたくなるのですよね。ほんでこの間その定食屋の近くまで仕事で行ったので食べに行こうと思ったら潰れてたよ。店。なんかこう、そういう適当な店が淘汰されていくのはすごく寂しいことだ。寂しい。吉野屋になっていた。牛丼。美味い。