2009-09-10

[]俺のスパゲティ

パスタが苦手だった。作る方。わりと。すごく。色んな料理をそこそこにこなす自分ではありますが、ナポリタン以外のパスタが全然作れなくて枕を濡らした夜も数知れず。しかもナポリタンって別に下手くそであってもそれはそれでナポリタンというか、上品なナポリタンてちょっと違うじゃないという風潮もあるので、ヘタナポリタンはそれはそれでありなのであるというか、ナポリタンも下手ゆえに出来るのであればやっぱり全般的にスパゲティ作るのが苦手という話であったのだろう。

過去形で書いてるのはそれをある程度克服したからでありまして、トマト缶温めてそのまま釜揚げパスタとか抜かしてトマト汁にぶち込むような暴挙をしなくなったというのもあるけど、これは俺が長いこと患っていた、乾麺の量茹ですぎてしまう病によるものであるということに気がついたのですよね。なぜならば、想像しているその他の材料をはるかに凌駕してしまう分量のパスタが茹で上がってくることによって、味のバランスが取れないっつうか、基本的に生パスタ部分が増えてしまうからよくない。

その点ナポリタンは玉ねぎザクザクハムザクザクピーマンザクザク切って塩胡椒オリーブオイルケチャップで炒めてセッティングした結果、味が足りなくてもその上から更にケチャップでいくらでも味を増せるので失敗しなかったのである。ということはある程度その他具材を多めに、また味付けも想定よりもある程度濃いめに設定しておけば、方向性さえ間違ってなければうす不味くなることはないわけであり、そこに気がついた俺はわりとえらいと思うのだけど、パスタの量を茹ですぎてしまう点をなんとかしようという方向に行かないのはそれはもう病気だからです。病気ならしょうがない。一生付き合うタイプの病。