2009-01-03

[]Dynamite!!を見た

諸事情ありまして、今更大晦日の録画を見ていたりするんですけども、サップvs万太郎の一戦はすごかった。そこにいるものやら見るもの全てを2割…いや4割引くらいの安値に落とす世界観。すごかった。どうしてあそこまで安くできるのか。しかしまあ一番驚いたのはたぶんなにもしてこなかったんだろうなあと思わせるサップのファイトスタイルじゃなくて、万太郎の安いマスクでもなくて、ミートくんでもなくて、キン肉マン名乗るにはあまりにレスラー体型な万太郎でもなくて、例のツァラトゥストラはかく語りきで入場してきてガウン脱いだ瞬間にTシャツ着ているサップがものすごすぎた。いやいやいやいやそこは。そこはねえ。まあでも面白かったですけど。やるならプロレスでやるべきですよなとは思った。仮にも元IWGPチャンピオンですよ。それとキン肉星の王子が戦うというのに。これはやはりハッスルかスガッスルでやるべきだったと思うんだけどなあ。いや…つうか美濃輪を肉に入れればよかったのにね。それだったら多分結構面白かったと思うんすけどなあ。まあミノワマンさんはあれはあれで一個の商品として完成しつつあるからいいのかな。

あとまあ柴田vsマッハとか川尻vs武田などが色んな意味合いで楽しめましたけども、その辺はまあいいとして桜庭vs田村は本人達の思惑とは別に、状況がもうこのカードを求めていないっつうか、とりあえず桜庭の入場に今ひとつ乗れないという時点で俺の中ではありえないことであり、桜庭の試合をここまで冷静に嫌な感じで見てしまえる時点でものすごい違和感があるというか、全盛期のPRIDEでこのカードが成立していればUインターを知っていようがいまいが全体の勢いで巻き込んでいけたと思うんだけどもなあ。だからこそ高田の引退試合も盛り上がったんじゃないかとも思うし、安生vsハイアンなんかもあんなに盛り上がったんだと思うのよね。なんつうか場の持っている空気が違うというか。なにか意味を持たせようとしてるんだけど、リングの上になにもないっつうかさ。だいたい世間的に田村潔司というキャラクターがどれだけ浸透しているのかというのも疑問つうか、いつもと同じ嫌な感じの試合運びをする田村を大晦日の世の中はどう見たのかっつうかねえ。つうかこのカードでなんか思うのはプオタくらいであり、世間がどうのというより、なんか嫌なものを見てしまったという感覚をプオタが抱いて年を越すというあれだったんじゃろうか。ハッスルといい桜庭vs田村といいプオタにとっては拷問みたいな大晦日だから俺はヘイポーを見て年を越す羽目になったんだ。

しかしまあ急遽カード変更になってなんの面白味も見出せない上にあっという間に終わったハントの試合はともかく、地味だけど圧倒的に強いっつうか、あの血だるま以来に見たような気がするシュルトの試合を最後の最後にぽつんと放送するあたりはなんかもういっそ呼ぶなよな…と思わせてくれる感じであり、シュルトさんは今何を思うのであろうとか想像すると胸が痛い。