2006-02-14

[]「牌賊!オカルティ 1~7」 片山まさゆき

オカルトvsデジタルというテーマの麻雀漫画。要するにゲン担ぎの類を重視する人と正着にこだわる人のどっちが麻雀強いのかっていう話。で、双方ともものすごい極端というか歩み寄りを見せないという感じで、その間で揺れ動く人が主人公という感じなんですけど、なんというかそりゃ両方のいいところ取りするのが一番というか、結局普通の打ち手がいいんじゃないのか…などと思いつつ読んでいたら終わってしまった。

というかオカルトの人はゲン担ぎというか基本的にセオリー重視なわけで、作中でも触れられているけれどデジタルがデータ重視であるのと基本的には変わらないのではないのかという印象を受けた。しかしツキだけで勝ち続けてしまったりするのでよく解らない感じに。オカルトとツキはまた別物じゃないのかこの中では。

正直言って題材そのものがちょっと弱いというか解りにくかったんじゃなかろうかなどということを思った。解説やらなんやらを入れることで解りやすくしようというのは感じるんですけど、奇手ばっかりでどんどん解りにくくなってしまってるような。何回も読めばいろいろと理解が進んで面白く読めるのかもしれないけれど、何度も読む気にならない。というか、ノーマーク爆牌党の登場人物みたいなキャラの立ち方がないので面白味が薄れている。あれは本当に面白かったのになあ。両者の説得力の差がそのまま面白さの差になってるような気がする。