2006-12-01

[]「ニシノユキヒコの恋と冒険」 川上弘美

久しぶりにこの人の小説を読んだけれども、やっぱりその独特の雰囲気は好きだなあと思うのです。この小説はニシノユキヒコという人物の恋愛対象になった女性たちから見たニシノユキヒコという人をわりと淡々と描写していくという内容。章ごとに女の子は変わるしつながりもあったり無かったり。ほとんどは関係がないけれど。

章が進むごとにニシノは年を取るし、女の子からの呼び名も変わる。というか、人間性そのものすら変わっていく。それはもちろん、語り部のフィルターを通しているので、そういうのを一枚挟んだら人って違うよなとも思う。というか、このニシノという人が変なのか、一人の男の恋愛に対する所だけを抜き出したらこんなにも変になってしまったのかはよく解らないけれども、ともかくニシノユキヒコは変である。変に見える。でもまともにも見える。なんだかよく解らないじゃないか。

基本的に川上弘美さんの小説はわけがわからないことが多いので、この小説はわりと解りやすい方に分類されるとは思うのだけど、やっぱりよく解らない箇所もあって。解らないからこそ面白いという面もあるんだけど。ただニシノユキヒコの内面に関しては、ニシノユキヒコの台詞からでしか受け取ることが出来ないので、ニシノユキヒコはよく解らないというか、傍から見るとものすごく自己完結してしまう、時に独りよがりな男にも見える。

でもまあ、語り部が変わっているとはいっても、書いている人は一人だろうから根底に流れているものは一緒な感じであり、全体的にふわふわした感じで非常に面白かったです。ただニシノユキヒコのことは俺はあんまり好きにはなれなかったけれども。

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

[]グリモン

グリースモンキーという言葉を見る度に頭の中で緑色の猿が巨大化して暴れ回るという映像が浮かぶ。グ、グリーンモンキー…!とか思っているのである。あほである。

[]一生に一度くらい普通に間違えれ

「きみねえ、そういうのをメタ迷惑って言うんだよ」「言わないよ」「じゃあパロ迷惑」「絶対言わない」

[]ギャグマンガ最強伝説

全漫画中最強のキャラはだれかみたいなのについてしょこたんさんがラッキーマンを挙げていたので、あーそういう…なるほど…うん…ラッキーには勝てない…なるほど…という感じで無理矢理納得させられた。納得できないけど納得した。というか、超こち亀のなかでフリーザvs両津勘吉が成立しなかったというか、あのフリーザ様が撤退を余儀なくされたりしたので、全体的にギャグマンガのキャラは死なないし怪我しないからそら強いっつう。でもなあ、ラッキーマンねえ。